第51回(令和元年度)社会保険労務士試験の結果発表を受けて






令和元年8月25日(日)に実施された第51回(令和元年度)社会保険労務士試験の結果が、行政書士試験の前々日(11月8日)に発表されました。


合格発表から既に10日以上経過して本日に至るわけですが、社会保険労務士試験には各科目に「合格基準点」と言われる足切りラインが存在するため、試験翌日の自己採点時点では不合格が確定していました。そのため、特に気にすることもなく合格発表日は過ぎ去っていた感じです。


とは言え、来年度も引き続き社会保険労務士試験合格をメインの目標に、新たな勉強生活に突入しようとしている私にとっては、やはり今回の試験結果についての振り返りや反省は避けては通れません。

悔しい感情が思い出されるので気が進まないのは確かなのですが、これも試験対策なので仕方ないですね。

今回の記事では「社会保険労務士とは?」という基本的なところから執筆してみようと思います。私の試験結果に興味のある方も、そうでない方も、最後までお読みいただければ幸いです。

それでは以下、目次となります。

スポンサーリンク


社会保険労務士試験とは?

まぁこれほどまでに私を苦しめた社会保険労務士という資格自体、多くの方にとっては馴染みがないのかも知れませんが、れっきとした国家資格であって厚生労働省が管轄している資格試験となります。

受験者数は近年、徐々に減りつつありますが、学歴(4年制大学卒など)による受験制限等があるにも関わらず、毎年4万人弱の方が受験する試験であって、人気のある国家資格試験です。

試験の概要

社会保険労務士試験は、基本的に毎年1回8月の第4日曜日に、ほぼ丸1日かけて行われます。

午前の部:選択式試験 10:30〜11:50までの1時間20分
午後の部:択一式試験 13:20〜16:50までの3時間30分


試験科目は主に10科目に分類されます。

①労働基準法
②労働安全衛生法
③労働者災害補償保険法
④雇用保険法
⑤労働保険徴収法
⑥健康保険法
⑦国民年金法
⑧厚生年金保険法
⑨労務管理その他の労働に関する一般常識
⑩社会保険に関する一般常識


そしてこの試験を最も難しくしている要因は、各科目に足切りラインと呼ばれる「合格基準点」があることです。

試験科目のうち1科目でも合格基準点を下回ると他の科目が満点であろうが不合格となるため、科目の取捨選択が出来ずに全てを満遍なく学習しなければならないのです。

これが私を含め、社労士受験生を苦しめる最大の敵であり、大きく立ちはだかる壁となるのです。

合格率

上記で述べたとおり、各科目に「足切りライン」があることによって非常に難解な資格試験となっている社会保険労務士試験ですが、やはり合格率も高いわけがなく毎年一桁で推移している難関資格となっています。


なお、この試験は行政書士試験とは違って、上位数%を合格とする相対的評価試験となります。

そして第51回(令和元年度)社会保険労務士試験の合格率は6.6%となりました。


公式サイトでもご確認を!「厚生労働省 公式HP

スポンサーリンク

社会保険労務士試験を終えて

今年の社労士試験自体が難しかったかどうか?今回はそんなことよりも、私の場合は試験の前に戦わずして負けたという事実に悔しさが残ります。

試験の二週間前に「うつ病」を発症してしまうという失態…最後の追い込みと思い、直前のお盆休み9連休は毎日15時間くらい勉強して自分を追い込み過ぎてしまいました…


慣れない勉強に理解の難しい年金問題、なんだかんだとゴチャゴチャ感満載な提出書類や提出期限の暗記、無限地獄な一般常識科目、久しぶりに勉強したのが難解な社労士試験だったことは良くなかったような気がしています。

試験結果について

そして今回の試験結果について「成績(結果)通知書」なるモノが届いていました。



午前中に実施された「選択式試験」においては、補正が入ったため33点で合格ラインに達していました。

午後の「択一試験」に関しては、試験開始直後に取り組んだ「厚生年金」「国民年金」「労働基準法」は比較的良い点数でしたが、それ以降の科目は集中力が全く持続せずに各科目10点×7科目=70点満点のうち総得点36点という酷い結果となってしまいましたね。

費やした時間について

私が社労士試験を受けようと本格的に取り組んだのは今年の1月からだったので、この資格試験に費やした日数は217日となります。

だいたい平均して、平日は3時間、土日祝日は8時間の勉強をしてきたことを考えると、月平均130時間くらい+直前期の頑張りを含め計1,000時間ほどの勉強時間を確保したと思います。

それでも膨大な試験範囲と、なかなか理解の進まなかった年金科目、それから法改正や一般常識の白書対策などなど、もう初学者の私には全然時間が足りない状況でしたね。

かかった費用について

働きながらの独学で最低限のテキスト類しか購入していないのですが、それでも本来の試験範囲の広さや法改正・白書対策・一般知識対策など特殊な分野もカバーしなければならないことから、予想以上に費用がかかりました。

結局、基本テキストや何社かの模擬試験など、色々と積りに積もって合計80,860円もの出費となってしまいました。

多くの受験生が1年以上の期間と10万円は超えるお金を費やしているのではないでしょうか?

スポンサーリンク



今後について

とにかく「試験範囲が広くて内容が細かい。そして運もお金も必要!」というのが社会保険労務士試験の特徴であろうと個人的には考えています。

そして、この社会保険労務士試験に挑戦して私は木端微塵に破れたわけですが、今年破れたからといって、慣れない勉強をし過ぎたことで病気になったからといって、この資格取得を今年限りで諦めるつもりはありません!


食えない資格」と世間一般的には言われるコトも多いみたいですが、個人的には何かしらの犠牲を覚悟してでも目指すべき「価値ある資格」という位置付けです。


この資格取得に向けた勉強を始めたことで、これまで知らなかった「労働の意味」や病気で仕事を休んだ時に助けてくれる「傷病手当金」、失業した時にお世話になる「基本手当」や「再就職手当」、誰もが対象となる「国民年金」や「厚生年金保険」の仕組みなど、生きていく上で知っておくべき知識を得ることができました。

もう今は社会保険労務士試験だけは絶対に合格したい!と強く願っています。

私が改めてスタートラインに立つためにはもう少し時間が必要となるのですが、ひとまず今回の試験で合格された方には心から「おめでとうごさいます!」と言いたい。

また、残念ながら私と同じで不合格となってしまった方には「後悔しないよう来年の試験に向けてベストを尽くそう!」と励まし合いたい。

なんだか、そんな気分です。