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令和元年(2019年)においては、1月から勉強をスタートして8月に社会保険労務士試験を、11月に行政書士試験を受験したため、約10ヶ月間もの間、勉強が最優先となる生活を送って2つの国家資格試験にチャレンジするに至った私。
今年受験した「社労士」「行政書士」両試験ともに基本的には独学でチャレンジしたわけですが、やはり「独学だと厳しいなぁ」と感じた場面が多々あったことは否めません。
また独学となると「いつでも簡単に始められる」反面、「いつでも簡単にヤメられる」状況となるため、強い意思とモチベーションの持続が不可欠となりました。
今回は、そんな私の受験経験をもとに「資格試験に独学で挑むことの難しさ」というテーマについて語ってみたいと思います。
これから資格試験にチャレンジしようと考えている方々の参考になれば嬉しく思います。
それでは以下、目次となります。
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主な資格取得に必要な勉強時間
まず、下表が主な資格試験における「合格までに必要な勉強時間の一覧」となっています。
例えば、行政書士試験だと600時間、社労士試験だと1,000時間の勉強が必要だと考えられています。
あくまで一般的な目安ではあるのですが、意外とこの表の勉強時間は妥当なのではないかと感じています。
「行政書士」の600時間勉強と言えば、一睡もせずに勉強したとして25日、1日8時間勤務・8時間睡眠でそれ以外は勉強したとして75日、毎日4時間勉強したとして150日。
正直、人によって勉強方法、集中度合、使用テキスト、生活環境など様々な点に違いがあるわけで、勉強時間だけで考えるのはナンセンスな気もしますが、行政書士試験においては働きながら毎日2〜3時間ほど勉強して1年かけて合格するというスタイルが基本という認識で良いのではないでしょうか?
また、社会保険労務士試験においては1,000時間となるわけですから、行政書士試験の約1.7倍もの時間が必要ということになります。
独学が難しくなるライン
やはり、「必要な勉強時間」が多ければ多いほど必要な期間(日数)も必要となるわけで、そうなるとどうしても「モチベーションの持続」という問題が立ちはだかります。
特に1年にも及ぶ勉強になると「ペース配分」が全く分からず、最初は勉強が楽しくてスタートダッシュを決めるのですが、途中で難しい論点に差し掛かると急激にペースダウンしたり「また明日やろう」なんて先延ばししたり、途中棄権したりしてしまいがちです。
また、私みたく行政書士試験に67日で挑戦するなんて無茶な計画を立ててしまうと、気持ちばかりが焦ってしまって相当な負担がかかりますし、そもそも働きながらの受験では到底不可能なチェレンジでもありました。
独学が辛い理由
ちなみに、私が独学が辛いと感じ始めたのは下記の5つの理由によるものでした。
①理解の困難な論点にブチ当たった時、誰も何も教えてくれない
②本当に「このテキストで良いのか?」と疑問に思う瞬間が多々ある
③試験範囲を網羅的に勉強するしかないため、効率的に勉強するのが難しい
④自分の実力把握が難しい
⑤とにかく孤独でモチベーション維持が難しい
一人で勉強するということは、誰も正しいことは教えてくれません。
いかに優れたテキストを使用したとしても、全てが理解できるわけでもありませんし、ネットで調べてもスグには自分が本当に欲しい情報には行き当たりません。
結局は自分一人で解決していかなければならず、それには結構な「時間」と「労力」が必要となり、「精神的負担」をも抱えていくことになっていきます。
私に関して言えば、社労士試験の勉強で難解な論点に幾度も躓きながらも自分で何とかしようと頑張った挙げ句、考えすぎて「うつ病」を発症するという事態にまで陥ってしまいましたから。
なぜ私が独学を選択したか
そんな私が、なぜ独学で資格試験に挑んだのか?それは単に「金銭的な問題」があったからです。
いわゆる士業の国家試験を突破するために資格予備校さんに通おうとすると、安くとも数十万円のお金が必要です。
正直「そんな大金、もったいなくて使えないでしょ…」と思いましたし、宅建を受けたときに3カ月くらいの独学で合格した成功体験があったが故、「別に独学でも大丈夫でしょ」なんて考えたりもしていました。
まぁ今となっては「社労士試験」だけでも最初から資格予備校さんを活用していれば「うつ病にならなかったかも…」なんて気持ちがないわけではありません。
スポンサーリンク資格試験は「山登り」
最近、資格試験は「山登り」に近いのではないかと思い始めました。
例えば登る山の「特徴」や「攻略方法」を自分で調べて自分なりに解釈して、それに見合ったベストな「道具」を自分で揃えて山登りに挑む。
全ては自分で決断するため、自分のペースや予算に合わせた「攻略方法」を考え、「道具」を揃えるコトが出来ます。
しかし全てを自分で行うため非常に時間がかかりますし、「道具」の使い方も自分で調べて理解しなければなりません。
また、この「道具」が登る山の「特徴」や自分の立てた「攻略方法」にマッチしているのかも確かではありません。途中で違いに気づいたり、本当に正しいのか悩んだりするのかも知れません。
そういう意味では、独学もそれに近いモノがある気がします。
その反面、資格予備校に通えば、それ相応の出費はありますが、山の「特徴」や「攻略方法」、最適な「道具」まで全てを揃えてくれて、あとは自分で山を登るだけ。
勉強するペースや予算は資格予備校に倣う必要がありますが、ただひたすらに「山に登る」コトだけに集中できるのは大きなアドバンテージとなるでしょう。
そんな違いが「独学」と資格予備校などの「通学」にはあるのだと考えられます。
まとめ
「1年に1度しかないチャンスを確実に掴む!」そんな覚悟で挑むのなら、決して私は独学をオススメしません。
完全な初学者の方や点数の伸び悩みを感じている方、働きながら受験する方であれば断然に資格予備校の講座受講が良いのです。
正直、独学で何年かかけて合格するよりも、資格予備校を活用して短期合格する方がコスパはいいはずです!
資格取得が趣味の方や、とりあえずの記念受験の方なら話しは別ですが、本気で合格を狙うのなら、やはり資格予備校を活用した方が良いのだと思います。
現在では学校に通わなくてもWEB通信講座が普及しており、自分のペースで学習が進められるようですし、なんと言っても競争が激しいのか受講価格も随分と安くなっているのではないでしょうか?
ただ、金銭的に資格予備校を利用することが難しい方もいらっしゃると思います。実際、私がそうでした。
そんな金銭的に余裕のない我々は、資格予備校に10万も20万も払う余裕はありませんよね。良いのはわかっていても、無理なものは無理ですから…
そんなときには
絶対的に信頼のできる自分に合ったテキストを1冊だけ選びましょう!
まぁそれが非常に難しいのですが、そこを間違えたり、途中で疑心暗鬼になったりしてしまうほど無駄なことはありませんから、この道具を如何に選ぶかがとても大切なのではないでしょうか?
結局はテキストを探したり疑問点を調べたり、そうした「時間をお金で買うか否か」それが「独学か否か」の判断基準なのだと思います。
最終的に、どういうカタチでチャレンジするかは自分自身で決めるしかないのですが、私みたいに自分を追い込みすぎて病気になんてならないで欲しい。その願いもあって、この記事を書いてみました。
わからない点があれば誰かに教えて貰えるコト、不安になった時や挫けそうになった時に相談できる相手がいるコト、そんな環境下で勉強できると良いなと感じています。